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求人広告の効果は「時期」で大きく変わります!業種別・雇用形態別に解説

より多くの応募を集めるため、また広告予算の無駄を減らすためにも、求人広告を掲載する「時期」はよく検討する必要があります。

採用市場が活発な時期に求人広告を掲載すれば、市場全体に求職者の数が増えるので多くの応募を獲得しやすいですし、採用市場の閑散期に求人広告を出稿する場合でも、業種や雇用形態に応じて、戦略的な出稿・運用を行うことで、大切な採用予算を効率よく使うことができます。

(1)1年間で採用市場が活発になる時期は?

まずは、年間を通して採用市場が活発になる時期を確認しましょう!

雇用形態や業種ごとに、転職や採用市場が盛り上がる時期をご紹介していきます。

 

(1-1)3月と9月はあらゆる雇用形態での採用が活発になる

3月と9月は正社員、派遣社員、アルバイトなど、あらゆる雇用形態での採用活動が活発になります。それは、多くの企業が上期と下期のスタートにあわせて採用活動を行うからです。

昇進・昇格、人事・組織変更や、年度末に伴う退職者に備えて増員や欠員補充が行われます。求職者側も、求人メディアを選ぶ大きな理由の1つとして、「多くの求人が掲載されているから」というものがあるため、1年を通して最も多くの求人が掲載されているこの時期に、応募も増加する傾向にあります。

 

(1-2)第二新卒、学生アルバイトを狙うなら梅雨の時期もアリ

6月から7月にかけての梅雨の時期は、第二新卒の人材が市場に現れやすい時期と言われています。理由として考えられるのが、4月に入社した新卒社員がいわゆる「3ヶ月の壁」にぶちあたり、心が折れてしまい早期退職を検討する時期だからです。

ゴールデンウィークで長期連休を経て、一人で考え込んでしまったり、同級生の会社と比較して落ち込んだりして、休み明けに出社してこない...なんてケースもあります。

また、フレッシュな学生アルバイト(特に1年生)の採用に適切な時期でもあります。なぜなら高校生や大学生は、ゴールデンウイークが終わるこの時期には新生活に少しづつ慣れ始めたり、授業のカリキュラムが確定するからです。まずは生活に慣れて、連休でもしっかり遊び終わってからアルバイトを探し始めるケースが多いようです。

 

(1-3)派遣社員の採用は「夏季」に活発になる傾向あり

派遣社員の採用は7月からの夏季にかけて活発になる傾向があります。4月以降、新卒採用を終えて研修の段階に入り、その他の人事・採用にはあまり手が回らない状態になってしまう企業も多いです。

その状況の中で、ちょうどこの時期あたりから、新入社員が「3ヶ月の壁」に躓いて退職してしまったり、賞与の支給を節目にベテラン社員が退職してしまうボーナス退社などが増加します。そのため、人員補充を理由に7月から夏季にかけて派遣社員の採用も活発になります。

雨が多く面接来社率は下がる傾向にあるため、面接特典をつけるなどして工夫が必要な時期でもあります。

 

(1-4)長期休暇の時期は採用市場全体の動きが鈍くなる

5月のゴールデンウイーク、7月下旬から8月にかけての夏季(お盆)休み、12月下旬〜1月初頭にかけてのお正月休みの時期は採用市場は閑散期になります。

企業側、求職者側共に長期休暇に入ってしまうため、採用・転職活動の両方が一時的にストップしてしまうからです。しかし、長期休暇中に求人広告を掲載するメリットもあります。

1つは、求人メディアのキャンペーンです。上記の長期休暇期間には、大手メディアはほぼ必ず+1週間の無料期間延長が付くため、通常の金額よりお得に掲載することが可能です。

もう1つは、サイトのPV数(ユーザーがページを閲覧する回数)が増加することです。積極的に応募をして面接に行くという行動までは起こさないものの、長期休暇に入ることによって時間に余裕ができるため、普段は忙しく転職活動をする気力や時間がなかったりする人も求人サイトを閲覧することによってPV数が増えます。

同業種からの即戦力を狙うのにも適した時期とも言えます。

 

(2)業態別に採用市場が活発になる時期を紹介

続いて、業態別に分けて採用市場が活発な時期を確認していきましょう!業態毎に違った特色があります。

 

(2-1)サービス業、飲食業は2月〜3月に積極採用

サービス業、飲食業は2月〜3月に採用が活発に行われます。

これらの業界では学生のアルバイトが多いため、就職や進学によってスタッフが一気に減ってしまう可能性が高い時期だからです。企業側は、先を見越して人材を確保する必要があります。

 

(2-2)クリエイティブ業は3月が活発

デザイナーを始めとしたクリエイティブ業は3月が活発になる傾向があります。

クリエイティブ業は元々大量採用が非常に少ないので欠員補充の場合が多いです。

 

(2-3)営業、事務、販売・サービスの採用は3月と9月が活発

営業、事務、販売・サービスの採用は2月〜3月や9月に採用市場が活発になります。

これは、期の代わり目に伴う組織変更や人事異動に伴い人員を補充するためです。

 

(2-4)企画・管理職は繁忙期が終わる6月頃が活発

経理や総務、人事などの企画・管理職は6月頃に採用が活発になります。

これは決算期である年度末と、株主総会の準備を進める年度初めから6月ごろまでが繁忙期のためです。

繁忙期が終わり、一段落したタイミングで採用活動を始めます。

 

(2-5)新規事業が進みやすい9月に製造業、エンジニアの採用市場が活発に

特に製造業、エンジニアは9月の転職希望者が増加する傾向です。

これは上半期の仕事がちょうどこの時期に一段落するためだと考えられます。

 

(2-6)医療系の採用市場は春に賑わう

4月に退職者が増える医療系では、3月から5月に採用市場が活発になります。

退職者が増える時期は人員の補充を行うために積極的に採用活動が行われます。

 

(3)採用市場が活発な時期だけが正解だとは限らない

採用市場が活発な時期は応募者も多く母集団を形成しやすいですが、ネームバリューのある大手企業や給与や待遇の良い競合他社とぶつかってしまう可能性もあり、せっかくお金をかけて出稿した求人広告が掲載量に埋もれてしまう場合も・・・。

優秀な人材に内定を出したとしても、他社に流れてしまうリスクも高まります。採用市場が活発な時期に求人広告を出稿したとしても、結果的に採用単価が悪化してしまう場合もあるのです。

◆「採用単価」については、以下の記事で詳しく解説しています!◆

「採用単価」、意識してますか?採用成功のカギは採用単価にアリ!

 

(3-1)採用ターゲット次第では、市場の閑散期を活用した方が効果的な場合も

ターゲット人材の属性によっては、あえて求人活動が活発な時期を外したほうが効果的な場合もあります。

例えば、普段は忙して求人情報を探すための時間と気力を確保できない転職潜在層を狙う場合は、長期休暇の時期に掲載したほうが効果的な場合もあります。

また、求人メディア側も長期休暇の時期は「掲載一週間延長キャンペーン」などを行うことが多いので、採用予算を効率よく運用することができます。

 

(3-2)閑散期は会社からのメッセージを伝えやすい

採用市場の閑散期は自社の求人広告をしっかりと目を通してもらえる確率が大きく増加します。

確かに閑散期は求職者が少ないですが、競合他社も求人広告も出稿を控えているので、しっかりと自社の求人広告を通じて会社からのメッセージを伝えることができます。

 

(4)掲載する求人広告の効果を高めるために大切なこと

本記事では「求人広告を掲載する時期を見極める」ための情報を提供しましたが、次に求人広告の効果を高める手法をご紹介します。

 

(4-1)求人広告は「差別化」が一番大切

先述の通り、採用市場が活発な時期は応募者が増えますが、それは競合他社との人材獲得競争が激化することも意味します。大企業が給与や福利厚生などを打ち出してくる場合は、経営理念や一緒に働く仲間、職場の雰囲気を伝えるなど、会社の個性で「差別化」を図ると言った工夫が必須です。

当サイトでは差別化を図るためのアイデアやテクニックも公開しているので是非、併せてお読みくださいませ。

 

・求人広告の効果的な書き方をご紹介します

求人広告の「書き方」のポイントを押さえて他社に差をつけよう!

適切な書き方で求人広告を作成する事ができれば、応募者が増加し、母集団の形成に効果を発揮すると同時に、人材のミスマッチの予防にも繋がります。

他にも求人広告を書く上でNGとされていることもご紹介しています。

 

・良い人材採用には、適切なキャッチコピーを

応募者が増える「キャッチコピー」とは?他社事例も交えて解説します

キャッチコピーを作るコツを解説。適切なキャッチコピーは「応募者増加」「ブランディング」「ミスマッチの抑止」の3つの面で非常に有効です。

適切なキャッチコピーを作ることは、結果的に良い人材を集めることに繋がります。

 

上記で紹介したアイデアとテクニックを使って適切な時期に求人広告を出稿すれば、より大きな効果を得ることができるでしょう。

 

(4-2)採用は計画的に!是非、弊社にご相談ください

求人広告を出稿する際は、採用を完了させたい時期から逆算して計画的に行いましょう!

採用計画を立て、求人広告の掲載し、本採用にいたるまでは大よそ1〜3ヶ月程度かかります。

例えば、9月末までに採用活動を終えたいのなら、求人広告の掲載は7月から8月半ばにかけて行うと良いでしょう。

 

・採用計画例
 製造業。10月からの新規事業に先駆けて、9月末までに同業他社から転職する中途社員を3名ほど補充したい。

 

【7月後半〜8月半ば】
同業他社からの転職希望者を採用したい。ターゲットは平日は仕事で多忙で、求人広告を見る時間をなかなか確保できない。

そこで、あえてお盆の休暇期間を利用して、自社の差別化できるストロングポイントを明確にした求人広告を掲載し転職潜在層を中心にアピール。

 

【8月後半〜9月前半】
面接、選考を行う。転職者は同時に複数社を受けている可能性が非常に高いため、これだ!と思った人材には、なるべく早く丁寧に内定を出すことを心掛けます。

夏のボーナスのタイミングということもありセンシティブな時期でもあるため、入社時期なども慎重に協議しましょう。

 

狙った人材を採用するためには戦略に基づいた時期の考慮はもちろん、求職者の心に響かせる求人広告で差別化を図る必要があります。

求人媒体の選定や採用単価の設定も含めて、ぜひ1度弊社にご相談ください!

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