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内定後の辞退を防ぐには?具体的な対応策やコミュニケーションツールの活用方法も

効果的な新卒採用を行うためには内定者の辞退を防ぐためのフォローが重要です。

せっかく予算を掛けて母集団を形成しても内定者が辞退をしてしまっては水の泡となってしまいます…。

2017年10月の時点のデータになりますが内定辞退率は過去最高の64.6%と最早、無視できない数字。内定辞退率が過去最高になってしまった原因として、現在は求人者有利の超売り手市場となっていることが原因の1つだと考えられます。

新卒一人が獲得する内定数が高まると反比例して内定辞退率が上昇します。入社に前向きな気持ちを維持してもらうため、内定者へ効果的なフォローを行いましょう。

 


出展:【確報版】「2017年10月1日時点 内定状況」就職プロセス調査(2018年卒)/リクルートキャリア「就職みらい研究所」

 

 

(1)採用単価を悪化させないためにも内定者の辞退を抑制

内定者の辞退は採用活動に費やした予算が無駄になる事を意味するので、必然的に一人あたりに費やした採用単価が悪化する原因となります。

先述の通り、2017年の内定辞退率は過去最高の64.6%と2人に1人以上が内定を辞退してしまっていると言える状況なので、現在は採用単価が非常に悪化しやすいです。

採用単価を悪化させないためにも内定者の辞退を防ぐためのフォローが必要です。

 

◆採用単価については以下の記事も併せてご覧ください!◆

「採用単価」、意識してますか?採用成功のカギは採用単価にアリ!

 

(2)内定者は入社に不安を感じているからフォローが必要

効果的なフォローを行うためには「何故、内定者が辞退という選択をしてしまうのか?」を理解する必要があります。

内定者が辞退してしまう大きな理由として考えられるのが社会に出ることへの不安を感じているためです。不安を解消するためのフォローが必要なのです。

 

(2-1)内定者の68.6%は入社に対して不安

実際、就職みらい研究所が発表した【確報版】「2017年10月1日時点 内定状況」就職プロセス調査(2018年卒)/リクルートキャリア「就職みらい研究所」によると、内定者の68.8%が入社に対して不安があると回答しました。

 

(2-2)内定者が不安に感じている理由とは?

では内定者達はどのような事に不安を感じているのか?

代表的な不安内容は以下の通りです。

 

■入社予定先を決めた後に不安を感じた理由一覧

社会人としてやっているかどうか 39.3%
この会社できちんと務まるかどうか 38.7%
何となく漠然と 31.6%
思ったよりあっさり内々定が出た 23.9%
ネットで良くない評判を見て 23.0%
就職活動について後悔がある 14.9%
内々定後に連絡が来ない 14.7%
給与・福利厚生が良くない 11.5%
勤務地と希望地が合わない 11.0%
他にどうしても気になる業界・企業がある 8.4%
人から良くない評判を聞いて 6.6%
親・保護者の意見を聞いて 5.9%
内々定者の雰囲気・人間関係を見て 4.1%
やりたい仕事ができなそう 3.7%
社内の雰囲気・人間関係を見て 3.0%

出典: 2018年卒の内定者の声と内定辞退率から2019年卒の新卒採用について考える

 

内定者達は上記のような不安を抱えています。

それゆえに、内定が出た後にも就職活動を継続したり突発的に辞退してしまうと考えられます。

 

(3)内定者の不安を取り除くには親睦会・研修が効果的

内定者の辞退を防ぐためのフォローとして効果的なのが親睦会・研修です。

2016年のデータになりますが、2017年卒マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況によると8割を超える内々定者がフォローを求めています。

フォローを希望する理由を紐解くことから親睦会・研修が内定辞退を防ぐために効果的だと分かります。

 

■内々定後のフォローを希望する理由

内々定者同士の人間関係を深めたい 71.9%
先輩社員、人事担当者との人間関係を深めたい 55.7%
入社予定先の職場の雰囲気を知りたい 53.9%
入社後の仕事内容について深く知りたい 51.2%
社会人として求められるスキル・マナーを身に着けたい 36.8%
選んだ会社が正しかったか見極めたい 18.4%
入社できるか不安 15.5%
何となく 1.5%
その他 1.5%

出展:2017年卒マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況

 

懇親会を行うことで、一緒に働く仲間達との絆を深めることができます。

研修を行うことで入社に際しての不安を取り除く事が可能です。

 

(4)オワハラは致命傷になるので絶対にやめてください

内定辞退を防ぐために「オワハラ」と呼ばれる、行き過ぎた行動をする事は絶対に止めてください。

オワハラとは「就活終われハラスメント」の略語。近年、企業が学生に対して就職活動を終わらせて、自社に入社するように圧力をかけるオワハラが社会問題となりつつあります。オワハラは企業に致命的な損害をもたらす可能性があります。

 

(4-1)オワハラの代表例を紹介

それではどのような行為がオワハラになるのか?

代表例が以下の通りです。

 

■交渉型オワハラ

最終面接のその場で入社承諾を求める
役員の前に他企業への内定辞退の電話をしたら内定を約束する
内定承諾書にサインを書かせることで圧迫する

 

■日程束縛型オワハラ

他企業の選考に行けないように親睦イベント・研修を開催して拘束
泊まり込み型の研修を行い、他企業の選考を受ける時間を奪う

 

■同情型オワハラ

役員との食事会で恩を売り内定を辞退しにくくする

 

■脅迫型オワハラ

怒鳴ったり、態度を豹変させる
「君の大学から二度と学生を採用しない」と脅迫
採用時に費やした費用を請求すると脅迫

 

(4-2)オワハラをSNSで拡散されて企業イメージへのダメージが…!

 

現在は何事もSNSですぐに拡散されててしまう時代。

TwitterなどのSNSに「●●株式会社から、☓☓日までに承諾しろとオワハラをされた」などと書かれては内定承諾率をあげるどころではなくなってしまいます。

企業のイメージダウンは勿論、炎上対策で経済的損失が発生してしまっては本末転倒。

人事・採用部門の方々が数値目標を達成するため、内定者に強引な態度を取ってしまうことは逆効果でしかありません。

 

(4-3)過度な接触は控えよう。適切な距離感を

善意のつもりで開催した懇親会・研修がオワハラと勘違いされる場合もあるので、学生とは適切な距離感を保ちましょう。

先述の「2017年卒マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況」では、学生が企業と希望する接触頻度は「2か月に1回程度」が44.8%、「1ヵ月に1回程度」が39.4%。以上のことから1~2ヶ月に一度程度の接触を好むとのこと。

高頻度になってしまうと「日程束縛型オワハラ」と勘違いされてしまうのは勿論、学業に支障がでたり、何より内定者達の最後の学生生活を楽しむ時間を奪うことに繋がってしまいます。

 

(5)絆を深めるにはコミュニケーションツールが効果的!無料でも使えるslackがオススメ!

 

 

内定者にオワハラだと思われない適度な距離感を保ちつつ、適切なフォローを行うにはコミュニケーションツールを使うと良いでしょう。

実際にサイボウズのようにコミュニケーションツールを活用してオンライン上でも内定者へのフォローを行う企業も存在します

様々なコミュニケーションツールがございますが、まずは無料でも使えるSlackを推奨します。本記事ではSlackを活用する前提で話を進めてい行きます。

 

(5-1)Lineに近い感覚で使える

SlackはPCは勿論、iPhoneとAndroidといったスマートフォン用のアプリも用意されいているので、Lineに近い感覚で操作できるので学生もすぐに慣れるでしょう。


画面はiPhone10でSlackを立ち上げたものです。Lineで友達に話しかける感覚で簡単に使うことができます。

 

(5-2)グループトーク感覚で目的別のチャンネルを簡単に作れる

Slackならば「連絡掲示板」「雑談掲示板」といったチャンネルを簡単に作ることができるので内定者同士は勿論、採用担当者と学生も気軽にコミュニケーションを取ることができます。

Lineで例えれば、複数人で会話するグループトークを想像していただければと思います。グループワークの事前のアイデア出しなど、積極的に活用しましょう。

 

(5-3)定期的な連絡を直ぐにできるの手間を削減

先述の通り、目的別にチャンネルを簡単に作ることができるので親睦会や研修会などを行う際の連絡を一斉に行うことができます。

投稿に記述漏れがあっても編集がすぐに修正可能ですし、内定者にも一切に連絡が行くので非常に楽です。他にも会社のニュースを学生達に即座に届けることができます。

 

(5-4)疑問と不安はオンラインで即座に解決できる

Slackでしたら担当者と学生が個別でダイレクトメッセージでやりとりできるので、疑問・不満を即座に解決することができます。

入社に際して不安なことがあれば直ぐにコミュニケーションを取ることができれば内定辞退率を低下させることに繋がります。

また、学生もLINEのように文字でやりとりできるので気楽に悩みを打ち明けることができるでしょう。

 

(5-5)一歩早く、ビジネスを経験

今後のビジネスではE-mail以外にも本記事で紹介したSlackをはじめとしたコミュニケーションツールを使うシチュエーションが増加することが予想されます。

内定者への連絡網としてコミュニケーションツールを利用することで、先行して慣れてもうらことができます。

 

(6)内定者の辞退を防ぐ方法のご相談、お待ちしています


超売り手市場の現在だからこそ内定者へ効果的なフォローを行い辞退を防ぐ必要があります。

親睦会・研修会は勿論、コミュニケーションツール導入も含めてお手伝いさせていただきます!

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